‘古着の話’ カテゴリーのアーカイブ

2017年4月5日
いらない洋服をリメイクする

家の中の物を減らしている最中です。

2割は減ったかもしれません。

後日、ブログでも書くと思いますが、「手持ちの洋服を減らすこと」は本当におすすめです。

毎朝、服を選ぶ際に迷いません。

着るたびに手入れして大事にするようになるので、いつも綺麗な服が着られます。

洋服を足がかりにして、靴→バッグ→アクセサリー→家財道具など、「今の自分に必要なもの」を厳しく見極めようとするので、人生のたな卸しとでも言いますか、全体的に暮らしが整ってすっきりします。

「今の自分は過去のために生きているわけでもなく、未来のために生きているわけでもない。すべては今日。」などと、ちょっとした悟り?の気分にも至ります。

そんな中、けっこう苦労するのが「使っているもの」の処分です。

使っていないものは比較的簡単に処分できますが、「使っているもの」は処分しがたい・・・。

例えば、「別に気に入っているわけでもないのに、なんとなく無難かな?と思って手が伸びる洋服」であったり、「ダメージが激しいのに、更新を検討するのが面倒で、そのままずるずると着続けている洋服」であったり、「いまの自分にぴったりだとは思わないけど、色やデザインが好きで、ごまかしで着続けている洋服」などのことです。

これらの洋服は、知らないうちに自分を下げてしまうので、できれば手放したい。

昨年の夏に○Uで購入したワイドパンツがありました。

夏物です。

色と生地がとても気に入ったので、パンツのラインには引っ掛かりを覚えたものの、自宅でお直しして履いていました。

今年になって試着してみると、やはりラインが気に入りません。

部分的に修正したパンツですが、そもそも全体的なバランスが私に合わないようです(*というか、サイズに対して腰周りと足回りが明らかに大きすぎ)。

ラインが合わないパンツを履き続けても格好悪いというか、履き続ける意義がわからない・・・。

パンツとしては手放すことを決めました。

ご存知の方も多いと思いますが、ファストファッションの古着買取価格は1着5円か10円程度。

店によっては品物のコンディションを理由にして買取拒否します。

持ち込むだけ無駄手間ですし、布は捨てるのがもったいないので、リメイクすることに。

ちょうどツレのクッションカバーを新しくしたかったので、クッションカバーを作ることにします。

まずは適当にチョキチョキとはさみを入れて、正方形っぽい布を右足と左足から切り出します。

ぎりぎりクッション分のサイズで切り出せました。

あとは手縫いです(*ミシンは持っていません)。

毎日少しずつ、縫い続けます。

毎日やっていれば、そのうち必ず完成します。

ということで、4日ほどで完成。

ツレに見せたところ、肌触りが好きだと言っていました(*リメイクであることは伏せている)。

パンツとしては失敗のお買い物でしたが、「どんなパンツであっても、ラインに妥協は不可。お直し前提でも買わない。」とはっきり分かりました。

今度はクッションカバーとして頑張って働いてもらいます。

2017年3月22日
1年間、洋服は買わないぞ ~そろそろ3ヶ月経過~

新しい服も靴も買っていません。

買うどころか、この3ヶ月、どんどん手放して数を減らしています。

「買い物しないこと」に迷いがないので、ブログに書く意味があるのかどうかも分からない。

気付いたことといえば、「ジーンズって優秀だな」ってことです。

2月ころから冷え取りとして靴下重ね履きとか、レッグウォーマー常用をし始めたのですが、これについてこられたボトムスはジーンズだけ。

中がユルユルに空洞なので、着膨れてもぱっと見は影響なく、天然素材で静電気の問題もないわけです。

ジーンズは3本持っています。

1本目はユニクロのスキニーフィット。

スキニーですが、私の体型だとストレートになります。

ダメージ加工していない商品でしたが、少なくても10年は履いているので、天然のダメージ加工品。

最近のことですが、「10年は使用している」と思っていた腕時計が実は21年使用だったことが判明し、このジーンズも20年経過していてもおかしくない(笑)。

タグは色抜けしていて、なにが印刷されていたのか解読不能ですが、かろうじて「ユニクロで買った記憶」はあります。

裾は穴だらけで、ダメージ&カットオフに近い状態。

購入当初から膝が出ないように気をつけて履いていましたので、ラインは崩れていません。

どこにも売っていないような(←実際、売っていない)藍色っぽい色(←インディゴが色抜け&日焼け)がお気に入り。

ツレからも「ユニクロとは思えないビンテージ感・・・」と言われている一品です。

2本目は太めのジーンズ。

水色に近い色で、裾は折り込み、ジョガーパンツみたいなラインにして履いています。

自分の体型に合わせて折り込みを入れる位置や幅などを考えました。

履いていて一番ラクラクで、作業用パンツっぽい位置づけ。

汚れようが気にしない1本なので、これを履いてペンキ塗りをやってもいいくらい。

実用的で楽なパンツはやっぱり必要。

3本目はバギー。

これも気に入っていますが、座るとハイウエストが胃を圧迫するし、裾が殿様仕様なので、「こんなの履いて家事できるか!」って感じで、お出かけ専用ジーンズです。

バギーは空洞が大きいので、冷え取りにはぴったりですね。

レギンス+あったかパンツ+もこもこのレッグウォーマー+靴下重ね履きをやっても、外観からはまったくわかりません。

ここ数年、バギーが流行ったようですが、実は「こっそりと冷え取りしている女性が多かった」なんて裏事情があったりして?

そんなわけない?

今年のテーマとして、ジーンズを格上げというか、フォーマルっぽく着こなせないか、いろいろと工夫してみたいと思っています。

洋服の数が減ると、いろいろコーディネートも工夫するし、手入れもマメになりますので、いいことづくめな感じがしています。

ちなみにネットや売り場で洋服の新作チェックすることは止めていませんので、情報の遮断まではしていません。

遮断しすぎると、時代遅れというか、変わり者になってしまいますので・・・。

新作をチェックしたところで、ここまで来ると「見たら買いたくなる」ということはないです。

「買ってもらうために、各ブランドはあの手この手で頑張ってるんだな。」と冷静に思うだけ。

自分に似合うもの・必要なものが分かり始めてきたので、新作を見ても「他人に向けた訴求=自分とは関係ない物」です。

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2017年3月13日
コンバースのオールスターを手入れする

引き続き、春夏秋に履く靴をお手入れしています。

最初に本革の健康サンダルを手入れしました。

こちらはウエスで拭くだけです。

オイルやクリームを入れると保湿にはなりますし、革も柔らかくはなりますが、その分だけ日焼け&退色が進みそう。

退色は避けたいので、夏に着用するサンダルはあえて「拭くだけ」にしています。

クリーム類で手入れして革の延命を狙ったところで、夏の焼けたアスファルトの上を歩き、真夏の太陽が革を容赦なく焼きますので、アッパーもソールも最初から寿命は短い。

ということで、次はオールスター。

オールスターも適当です。

① 紐を洗う

② 少量の水を含ませたメラミンスポンジで、ゴム部分をこする

③ ウエスで水分を拭き取る

以上です。

私の場合、本体は洗いません。

作業もちゃっちゃかと適当です。

ですが、上記3点を押さえるだけで、ぱっと見は新品のような、良い雰囲気になります。

ところで近年、「こなれ感」という言葉を聞いたり見たりしますが、こなれ感を作る?出す?って意味が分からない。

ワード検索したくらいです(笑)。

たくさん着用して、その都度に手入れをして清潔を保っていれば、自然、体にもその人の雰囲気にも馴染んできますよね。

当たり前のことなので、作為的にこなれるというアプローチ自体がよく分からない・・・。

四の五の言わず着倒せば???って話で。

それとも、手持ちの洋服が多すぎて体に馴染むまでに時間がかかるから、そこを時短したいってことなのでしょうか?

だとしたら、もっと意味不明だけど・・・。

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2017年3月8日
革靴を染めてみた

後日、きちんとブログでご案内しますが、4月は花教室の入会金が半額になります

春のご入会をご検討中の方は、3月中にレッスンコースをご検討いただいて、4月になったら速攻でお申込みいただく方法がおすすめです。

ご予約の上で教室にお越しいただき、その場でご入会・コースのお申込み・初期費用のお支払いをしていただければ、最速で5日後(*アレンジメントコースの場合)にはレッスンを開始していただけます。

各レッスンコースの内容は過去ブログにいろいろと書いていますので、そちらをご覧ください。

春キャンペーンの詳細はまた後日。

さて、今日はお手入れの話。

以前、こげ茶色のオールドコーチを自分で染めてみた話をアップしました。

今回は革靴を染めました。

気に入っている茶色の靴があるのですが、退色が激しく、「さすがになあ・・・、これは味というよりも、もうお疲れというか、ダメージだよね・・・。」といった印象に。

靴に困る足なのですが、これは履きごこちが抜群。

何年も前から買いなおしを考えていて、同じブランドの靴をこまめにチェックしているものの、同じ型の靴はどうにも再販されない。

仕方ないので、自分で染め直してみることにしました。

以前と同じ染料を使いましたので、染料の説明は省きます。

まずはブラシでゴミ落し。

クリーナーで汚れを落とします。

染料は適当に茶と黒をブレンド。

太い筆で塗ってみます。

1回目。

染が足りないです。

2回目。

ムラになりました(笑)。

傷みが激しい部分は傷口から染料をしっかり吸い込んで、傷みがあまりない部分はしっかり弾きますので、染まり具合が違うのです。

染め1回で終りにしておけばムラは目立たなかったのですが、まあ仕方ない・・・。

乾いてもムラは解消されなかったので、ローションで保湿しつつ、染まりすぎた部分をウエスでこすり、強引に全体を馴染ませることに(←おすすめしない・笑)。

「染料とローションを入れたから、このままだと型崩れするな・・・」と気付き、新聞紙を詰め込んで形を整えます。

最近、冷え取りのために靴下の重ね履きを始めたので、サイズの都合上、履ける靴に限りがあるのです。

履けるのは、この革靴・ニューバランス・コンバース・健康サンダルの4足。

この靴をダメにしてしまったら、ちゃんとした雰囲気の靴はゼロになります(*今年、靴は新調しないと決めています)。

必死です(笑)。

紐も日焼けでムラだらけでしたが、靴本体もムラなので、バランスを揃えるために紐は洗ってそのまま再利用。

ということで、こんな風になりました。

よくも悪くも、100年経った靴のよう・・・。

手入れしたら思いのほかテカテカ感が出てしまい、ナチュラル好きとしては微妙。

履いてみたら、フォーマルな靴に変貌しています。

とは言え、もうフォーマルを敬遠できるような年でもないので良しとします。

濃い色の部分補色は難しくありませんが、薄いところまで退色したものを全体的にフラットに染め直すのは難しいですね。

「ひどくなるまで放置せずに、こまめに補色するべきだな・・・」と勉強になりました。

2017年2月28日
1年間、洋服は買わないぞ ~そろそろ2ヶ月~

年明け早々、「2017年は洋服を買わない」と誓いました。

2ヶ月経過。

買っていません。

手持ちの服でストレスなく着まわしています。

「欲しいかも・・・」と思える服は2着ありますが、年内に買う予定はありません。

1着目は白いニットのタートルネック。

クローゼットを整理した際、古くなりすぎていることを自覚して処分しました。

軽く10年以上は着ましたが、白は黄ばみが定着したら、賞味期限切れで微妙ですので・・・。

来年、更新したいです。

ちなみに「ツレが1年以上着用していない白いワイシャツ」を奪うことにしました。

気に入って同じものを2着も購入したのに、ツレは買って満足するタイプなのでほとんど着ないまま。

確認したら、「生地が薄い。もっと厚いシャツが欲しい。」などと言い出しました。

ということで、1着は私が奪いました。

最近はビッグシルエットが流行っているので、だぶだぶですが良いことにします。

ボタンは虹色に光る綺麗な高瀬貝に付け替えてあります。

2着目は紺のVネックニット。

これは「ツレが着ていないニット」を拝借することにしました。

「大きすぎるよな・・・」と思いつつも素材が良いカシミヤなので、死蔵はもったいない。

着てみると、丈はお尻が隠れてちょうどよく、暖かい。

袖が長い・・・。

邪魔だな~と思いつつ、袖幅に合わせて一折してみたら、パフスリーブみたいになっていい感じ~。

ターコイズの華奢なロングネックレスを合わせると、地味にお洒落です。

ボトムスは黒かグレーのスリムなあったかパンツにすれば、全体のシルエットも良さそうで、「ニットの素材のよさだけで押す、シンプルコーディネート・・・」と思ったり。

ぽよん・ふわんとしたラインが似合う体型なので、「私のニット」になりました。

ということで、2着目は解決。

洋服を1年買わないと決めたことで、「これを大事にしないと、今年は着るものがなくなる。」という危機感があり、着るたびにお手入れしています。

値段の多寡では残す服を選別しなかったので、純粋に気に入っている物を大事にできています。

昨年のセール時、590円で買ったニットも手入れして大事に着用中。

ツレの死蔵品も着るようになり、絶対数が少ないのでコーディネートも研究せざるをえず、結果、前よりおしゃれになったかも?

うまく軌道に乗ったようなので、3ヶ月目以降の経過をブログに書く必要があるのかどうか・・・。

やはり「買わない誓いと同時にクローゼットを見直して、不用品をがっつり処分。厳しく選抜して量を減らしたこと。」がポイントだったように思われます。

「誓いだけ」では「買い足したくならない仕組み」が出来上がっておらず、ただの刹那的な気分になってしまうので、1年の完遂は難しいかと思います。

 

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2016年12月28日
本革バッグをお手入れする ~オールドコーチのこげ茶バッグ~

さて、今日が今年の最終営業日。

「本日18時まで」に頂戴したメールには本日中に返信させていただき、それ以降は年が明けてから返信させていただきます。

今年1年、教室に通って頂いた生徒さんはありがとうございます。

また来年もよろしくお願いいたします。

お休み中のブログは気が向いたときだけアップ予定。

アップするかもしれないし、しないかもしれない。

さて、本革バッグのお手入れをした話の2話目です。

白バッグの次は茶色バッグ。

茶色は作業工程がいろいろあった都合上で長文になりますので、お正月休みのヒマつぶしでお読みいただければ。

茶色のバッグは補色することで状態がアップすると思われたので、補色の方法を検討します。

ツレは、「以前、リュックを補色してもらったところに出せばいいじゃない。」と言います。

確かにそうなのですが、そちらのお店、仕事は丁寧でしたが、補色の受注なのにリカラーくらいに色みが変わってしまいました。

全体のバランスは整えてくれたので、新しいバッグを手に入れた気分で仕上がりには満足していますが、「コレ、元の色と違うよね・・・。キズが深い場所は色むらがバレバレだし・・・。」となり、ワザの細やかさや染料の再現力につき、私が望むところにないと思われたのです(*詳細は過去ブログ参照)。

ということで、今回は自分でやります。

 

① 材料を揃える

皮革用の染料を周辺のお店では見つけられなかったので、ネットで手芸屋さんから取り寄せます。

1瓶400円前後。

この染料を選んだのは「ゴミに出すときに捨てやすそう・・・」という主婦的な目線からです。

一言に茶色といっても、茶、こげ茶、マロン、チョコーレートがありました。

カラーチャートを見る限りはチョコレートが近いのですが・・・。

悩みに悩み、茶、チョコレート、黒を取り寄せました。

そのほかに塗る道具として、100均で平筆の5本セットを購入。

染料を使うので、筆は使い捨て確実。

ほかに必要なものは新聞紙、ティッシュくらいです。

 

② 染色する

バッグをブラッシングしてホコリを落とします。

白バッグのときと同じローションでも拭き、5日ほど乾燥させました。

いざ染色の日。

机に新聞紙を敷き、冷凍食品の小分けプラカップに染料各色を入れます。

ティッシュに数滴落とし、まずは色を分析。

ティッシュに色が滲むので、ベースカラーが目で見て分かります。

茶色・・・赤ベース

チョコレート・・・緑ベース

となりました。

私のバッグはこげ茶ですが、全体的に日に焼けて赤ベースの茶色になっています。

「チョコレートはよりによって緑か~。反対色で使えない・・・。混色して黒になってしまう。」と思いつつ、目立たないところでテストしてみると、やはり革の上では黒で再現。

角度によって緑のベールがかかったような色合いになっていて、とてつもなく不自然です。

このバッグにチョコレートは使えないことが分かり、チョコは離脱。

次に茶色。

茶色だけだと色が明るすぎて悪目立ち。

全然「補色」になっていません・・・。

黒に賭けました。

黒をティッシュに落としてみると、赤が混じっています。

「黒を混ぜればいいなんて単純な話じゃないはず。」と思い、当初は黒を買うかどうか迷ったので結果オーライ(笑)。

一般的に「黒」と命名されていても、構造は「純粋な黒」ではありえないことを色の勉強のおかげで知っているので、その知識が役立ちました。

ということで、最初は茶色で色をかけて、上から黒を塗り重ねる二重構造にトライ。

目立たない場所(バッグの底・角)から始めます。

結論から言いますと、失敗しました(笑)。

室内ではうまくいっているように見えていましたが、途中、太陽光の元でバッグをチェックしてみると、あきらかに黒をかけたことがバレバレです。

黒い筆の痕がくっきり・・・。

「これはダメ。私のように筆遣いが下手な人は混色しかない。」と思い、茶色10:黒1にして、プラカップの中で色を混ぜ混ぜ。

筆でざっと塗ってみたところ、当初の雰囲気を損なわず、かつ、全体的な傷もカバーしてくれる色になりそうです。

ブレンドの割合は「二重構造の失敗」から見当をつけることができました。

最初は目立たない場所を塗り、最後に一番目立つ部分(蓋)を塗ります。

洋服にこすれる持ち手の裏側とバッグの裏側は補色しない計画だったので、それ以外は全部塗りました。

2時間ほど作業してお昼休憩を取り、その後、一番細い筆で塗り逃した場所や退色が激しい場所を重ね塗り。

ここまでで計3時間ほど。

その後、リビングで吊り下げて乾燥。

 

③ 仕上げ

翌日、塗る必要があったのかどうかは分かりませんが、レザーフィックスも塗りました。

その後、2日ほど乾燥させて、ツレおすすめの保湿用のローションで仕上げてブラッシングしました。

念のため、この冬はバッグの中身を常に空にしておき、風通し良い日陰で吊るす保管にします。

 

◆Before◆

全体的にスレによる色落ちが・・・。

使い倒しすぎて、「キズだらけ」ってことで。

 

◆After◆

写っているショルダー部分は裏側 ↑ ですので、「意図的に補色しなかった箇所」です。

補色の有り無しで見比べていただけるかと。

ツヤ出しになるような、ロウが入ったクリームは使っていません。

保湿ローションのみのナチュラルな仕上げです。

 

④ 大事だと思われるポイント

*無駄を覚悟しつつ染料は何色か用意して、試し塗りで最終決定する。

*染料はカップ内であらかじめ混色し、全体に手早く塗る

*天気の良い日に照明+自然光の元で作業する。一気にやらないで、ときどきは太陽の下で色の再現具合を確認する。室内で良く仕上がっているように見えても、野外だとムラや混色の失敗に気付きやすくなる。

*実際の色よりも、一段ほど薄い色を塗ると、Used感が損なわれずに自然に仕上がる(*こげ茶のバッグなら、こげ茶ではなく暗めの茶色を塗る)

*キズが特に深い部分は色の吸い込みがよくなりすぎてムラになりやすいので、薄い色から入れ始め、様子を見つつ、重ね塗りして全体に色のバランスを合わせていく。

*仕上げに細い筆は必須

 

⑤ まとめ

ということで、「失敗覚悟でやってみたらこうなった」という話でした。

元のUsed感を壊さずに傷隠しができ、色を馴染ませることに成功したので、自分でやってよかったです。

色の勉強は仕事だけではなく暮らしにも役立ちますので、カラーコーディネートレッスンはやっぱりおすすめ。【カラーコーディネートレッスンについては、2015年11月2日付けブログ参照】

黒をかけて失敗した場所があるのですが、バッグの底だったり、一番、色落ちがしやすい角の部分で試したので、目立たないし、こすれて黒光りしたような印象も放つので問題ありません。

補色したことでマットになったり、元のツヤが消えてしまったり・・・といったマイナス変化はありませんでした。

今後はプロに頼まずに自分でやります。

バッグの状態や色によって、当然のことながらやり方は異なってきます。

私が選んだ染料を薦める意図もありません。

あくまでも「経験談」・「個人の備忘録」ということでご了承ください。

それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。

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2016年12月14日
本革バッグをお手入れする ~オールドコーチの白~

白いほうをお手入れします。

擦れて色が剥げたり、全体的に黄色とグレーの中間みたいになっています。

今回、リカラーは希望しませんので、ひたすら綺麗にします。

「ブラッシング→タオルで水ぶき→自然乾燥→ローションタイプのクリーナーで拭く→自然乾燥→クリームを塗る→ブラッシング」を実行。

途中途中でしっかり乾燥させていますので、全体としては1週間ほどかけました。

「オールドコーチ、水で拭いちゃうの?」と突っ込まれているかもしれませんが、私は拭きました(笑)。

全体的にまんべんなく拭けば大丈夫だろう・・・そもそもUsedでパッサパサだし、少しくらいウェットになったところで、ここは乾燥する冬の松本・・・という公算です。

私が海沿いに住んでいたら、もっと慎重だったと思います。

水拭きの後、使ったローションとクリームはこれ↓。

ツレのお道具箱に入っていたので、勝手に使いました。

後ろのローションは白濁していますが、店頭では無色透明で売っているはずです。

シェイクして白濁させて使うものです。

油性と水性の汚れが落ちると書いてあって、けっこうタオルに汚れが取れました。

特にショルダーの部分から。

金具が当たっている部分が緑色っぽく色移りしていたのですが、それも綺麗に落ちました。

当初、「水拭きだけでいいかな~」と思っていたものの、タオルを見ればローションは必要だった気がします。

その後、クリームを塗りました。

キズはそのままですが、やはり「お手入れした感じ」が、まろやかで良い雰囲気を醸しますね。

健康的になったというか、ふっくらと。

経年の汚れを含んだクリーム色も、真珠のような深い色になった気が・・・。

自己満足でしょうが、それでいいです。

こげ茶色バッグの補色の話はまた後日。

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2016年12月13日
本革バッグをお手入れする 

大町のライチョウさんが見つからないらしい(*人工飼育中で、山岳博物館から逃げた)。

鳥インフルの脅威からライチョウさんを守るため早々に休園措置していた場所なのですが、ライチョウさん自らが窓を開けて外出してしまったようです・・・。

我が家は心配しています。

ツレに「大町まで探しに行ったら?(ツレならば)見つけられるかもよ。『ライチョウ探しに大町まで行くので、今日休みます!』って会社に電話したら?」などと話したくらいです。

ツレは野生動物と仲良く過ごせるタイプなので、電波を飛ばせば藪から出てきてくれるかも・・・。

さて、本日は「お手入れ」の話です。

オールドコーチの本革バッグ(茶と白)を綺麗にしたい。

いまではかなりお値段が上がってきているようですが、私が購入した当時はお手ごろでおしゃれなUsed品。

5000~6000円くらいで買えました。

今のお値段だったら買おうとは思いませんので、すっかり冷めていますけど・・・。

茶色は隅っこの色剥げが激しく、いかにも傷んでいる感じを受けます。

このバッグのおかげで気付いたのですが、「Usedの茶色バッグ」は使用を開始するとすぐに日に焼けて色落ちしてしまいますので、自分でケアできないと投資がもったいないかも・・・。

お手入れできない、もしくはしたくない方は、茶ではなく黒をチョイスしたほうが賢い選択かもしれません。

白のオールドコーチは経年で全体的に黄みをおびていて、汚れた部分や剥げた部分がグレーっぽくなっています。

まったくもって、美しくありません。

どちらも「私くらいの年齢が持ち歩くにはちょっとなあ・・・」といったジャンクな雰囲気を醸しており、お手入れが必要な時期になりました。

ツレに話すと、「以前、リュックサックを補色してもらった靴屋さんに出せばいいじゃない。」と言いますが、最低でも、1個あたり1万円はかかります。

しかも、仕事は丁寧ですが、色の見極めというか染料の再現力が低い職人さんだと感じたので、今回は自分でやることに決めました。

方針としては、茶色は染料を使って補色して磨きます。

白は汚れを落として磨きます。

白の染料は存在しないし、顔料にしたって「経年によるクリーム色」を再現できるはずもありません。

下手に手出しするよりも、磨きで状態を高めるほうが無難だと思い、白は補色なしで行きます。

現在作業中。

乾燥させながら段階を踏んでやっていますので、お手入れし終わったらアップしますね。

ブログを書いていて気付いたのですが、「本革のお手入れ方法」って情報をお求めの方が多いような気がします。

ネット上、お手入れ方法に限らず、いろいろな情報が乱立していますが、実際のところ役に立つのは「プロの無料指南とシロウトの詳細な失敗談のみ」だと思っていますので(笑)、私の場合、失敗談でお役に立てるでしょう。

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2016年11月25日
喪服にまつわる話 ~黒い冬コート~

みなさんは冠婚葬祭時のコートってどうされていますか?

働き盛りな世代だと、「普段着&通勤用の黒っぽいコートで代用する。めったにない機会だし、そこには投資しない。」という方も多いのではないでしょうか。

男性の場合、冠婚葬祭時にバッグを持たない方もいらっしゃいますし、「冠婚葬祭には我慢してコートを着ないから、コート不要。」という方も多そうです。

私も冠婚葬祭用のコートは持っていませんでした。

冬の冠婚葬祭を経験したことがなかったので、必要ありませんでした。

黒いコートも人生において1枚も購入したことがありません。

通勤用のかっちりしたコートも持っていません。

冬におめでたいことであれば、手持ちのカラーコートで代用しても許してもらえそうですが、お悔やみだった場合は困ります。

冬を前にして、「冬の冠婚葬祭用として黒いコートを探そう。1着買おう。」と決めました。

迷ったのは

①チープなコートで済ませて、日常生活では着ない。基本的に箪笥の肥やしというか備え。

②そこそこ投資して、冠婚葬祭以外のおでかけの際にも着るようにする。

のどちらに振るかです。

黒いコートはそもそも好みに合わないので、気持ち的にも財布的にも①だったのですが、いざチープな予算で探してみると、当たり前ですがコートが重い・・・。

重いコートは妥協して購入したとしても、手が伸びなくなることを経験で知っています。

肩がこるからです。

生地も重いし、デザイン次第ではコートの重さが散らないので、「30分であってもムリ!なにかの鍛錬か?」っていうくらいに体感が重い・・・。

いつも思うのですが、「重いコートを流通させること」って材料も労働も消費者の散財ももったいなく、アパレル業界の罪ではなかろうか・・・と本気で思ってみたり。

ウールの含有率が少なくなると、経年してからの「擦れ・使用感」が貧乏臭さを漂わせる原因になりかねず、やはりウールが入っていないといろいろと微妙(*今回、カシミアは論外)。

とは言え、「喪服用コート」と限定する場合はレアケースの衣装です。

使用頻度が僅少すぎて、投資すべきポイントだとは到底思えない。

困った末、Used品を探しました。

使用感が出すぎているとNGですので、「なんとかなりそう。しかも安い。」のギリギリを狙います。

結果として、ウール+アルパカのコートをネットで見つけ、そちらに賭けました。

試着できないので博打みたいなものですが、素材の種類と割合からして、おそらく新品4~5万円と想像されるコートがUsedで7000円台。

賭ける価値はあります。

最初から肩が落ちているデザインを選んだので、コート選びの際に気になる「肩が合う・合わない問題」も関係ない。

開封してみると、やはりお手入れが必要な状態だったので、ゴミをとる→毛玉を取る→消臭剤をふりかける→ベランダに吊るす→クリーニングに出す→ブラシで整えるを実行しました。

無事に着られるようになりました。

そして残念ながら、すでに喪服として着用もしました。

出棺の際の気温が-7度前後だったので、コートは必要でした。

実際に使用してわかったことですが、告別式当日に着用する場合、コートは「黒一択」です。

社会人の場合、黒以外はありえない状況になります。

特に寒冷地で冬の斎場(火葬場)に向う場合、コート姿でご焼香のパターンもあるので黒でないとおかしいわけです。

逆を言えば「黒であれば、ディテールはまったく問わない」といった状況に近いです。

黒い冬コート、念のためで買っておいてよかったです。

「黒服問題」はいろいろと考えさせられることがあったので、今後も書きます。

 

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2016年10月28日
革バッグを染め直した結果

クリスマスリースレッスンのお申込み受付中です。

詳しくは10月21日付けブログをご参照ください。

今年はリース土台から作るレッスンですので、土台の作り方を知らない・・・という方におすすめです。

グルーの使用方法、ワイヤー使い等、リース作りの基本はこのレッスン1回ですべてマスターできてしまうお得レッスンです。

さて、以前ブログに書きましたように、Usedの茶色バッグを染め直しに出してみました。

染め直し(リカラー)で受注してもらったのではなく、店員さんからのご提案により、「クリーニングとそれに伴う補色」でやっていただきました。

代金10800円。

納期2週間。

まず、お手入れ前の状態です。

日やけでほとんどツートンカラー。

蓋の内側に色が残っていたので、その色で仕上げていただくようお願いしました。

お手入れ後。

Usedの雰囲気は残して仕上げていただきました。

染めだったので、全体的に滲んだ印象のバッグに。

元の色との差がもっと少なければ、補色は完璧と言えました。

元の色は黄みの残る茶色で、補色されたのはピンク系の茶色。

蓋の内側との色の差がけっこうありますね。

室内ではあまりはっきりしませんが、野外だとはっきり違う色だと分かります。

あらためてカラーの勉強は大事だなって思いました。

色を見極める目が養われますので。

色の出身地というか色相を見定めることができないと、なにをやっても仕上がりに差が出ます。

教室の生徒さんでも、先生を目指して勉強中の方には「カラーレッスンを全4回で実施しているんですが、先生を目指す方は受講をおすすめしています。」とこれだけはプッシュしてお話しています。

アパレルとか、デザインとか、いろんな職業の方にとって色の勉強は必須かと・・・。

良かった点としては、補色する面積が多かったのに、リカラーでなくて補色で受注していただけた点です。

面積が広くてお世話をかけましたが、リカラーでなかったため、かなりお安くなりました。

引渡し時、クリームで仕上げのケアをしていただきました。

「ときどきクリーム入れればいいですか?」とお尋ねしたら、「あ、もうお持ちですか?」とおっしゃったので、「あ~、今塗ってるクリームを営業する流れだったのね。これ、デモンストレーション・・・。あ~ゴメンね~。」と思いました(笑)。

そうですよね、仕上げのクリームはお客さんが引き取りに来る前にやっておけばいいことだし・・・。

我が家、クリームとブラシだったら売るほど各種あります・・・。

このときも「家に帰ったら、あのブラシでツヤ出ししよう・・・」とか思っていました(笑)。

丁寧に染めていただいたおかげで、持ち歩ける状態になりました。

新しいUsedバッグを買ったつもりで、また育てていきたいと思います。

色の差異があったことからお店の名前は書きませんが、興味がおありの方はレッスンの際にでもお尋ねください。

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