‘手作りの話’ カテゴリーのアーカイブ
- 2018年1月10日
- ダウンジャケットの穴を修理してみた
いきつけのパン屋さんに、朝一番で行ってきました。
珍しく、焼きたてのクロワッサンが食べたくなったので(←私にとってはぜいたく品なので、めったに買わない)。
道中、とあるお宅の窓辺で朝日を浴びている茶白のネコちゃんを発見。
太陽に向ってオスワリしていたのですが、気持ちよくなってきたようで、まぶたがちょっとずつ重~く・・・。
「今朝はツイている!」と気分を良くし、クロワッサンのほか、菓子パン1個、惣菜パン1個をゲット。
いつもバケットと食パンしか買わない客なので、「今日は快晴なのに、これからふぶくのか・・・」などとパン屋さんから思われたかもしれない。
このパン屋さんから年始にクッキーをいただいたので、その返礼も兼ねています。
お店相手なので、究極、「商品の購入」でしかお返しはできません。
次回からは、また「焼きたてバケットと食パンしか買わない客」に戻ります。
さて、今日は冬物お手入れの話。
この時期、どなた様もご経験おありでしょう。
「寒くなったので、1年ぶりに冬物を取り出して着てみたら、無残にも虫に食われていた・・・」という事件です。
とある氷点下の朝、ツレが「今日はダウンを着ていく。」と言い出しました。
立派で暑過ぎるダウンらしく(笑)、1年に1回か2回しか着用しないので、出番少なめのジャケットです。
着用したツレ、「あ!」っと声を上げます。
右腕に直径1cmほどの穴が開いていました。
虫食いだと思います。
虫ってグルメですよね・・・。
よりによって、「我が家で一番高級な洋服」を食べてくれました。
このジャケット、実は私の印象がよろしくない。
私のケアが不十分だったのも、穴が開いた原因の一つです。
ツレが知人から有償で譲り受けたものでした。
私、物を処分するときに、「知り合いに有償で譲る」というコマンドがないのです。
知人に譲るのであれば、常日頃のご恩と、不用品・買い物の失敗を引き受けてくれることに感謝の気持ちをこめ、無償で譲ります。
有償で手放したいのであれば取引相手は面識のない他人か業者にしますし、手間を省きたいなら儲けが少なくてもOKとし、自分の儲けを多くしたいなら手間と時間をかけて手放します。
楽して儲けも取りた~いなんて、私にはありえません。
寒冷地に住んでいれば「冬コートは財産の一つ」ということは理解できますが、人としてみみっちいことはしたくない(笑)。
ということで、来歴からしてコートに愛情が持てず、天気が良いときにはベランダに吊るし、そのほかは防虫剤を入れて保管していました。
で、虫食いの穴が開きました。
海外ブランドのダウンです。
人から譲り受けたものなので製造時期が不明。
メーカーに布が残っているのかどうかも想像つきません。
肩から外し、見えないところからの切り張り作業になると、いったいいくらになるのか・・・。
私の予想ですと、一番簡単な修理方法であっても費用は2~3万円になると思われました。
そこに往復送料がプラス。
1年に1~2回しか着用しないコートにそんな投資はできません。
自分で修理することにしました。
似た布さえゲットできれば、なんとかなります。
足と手を使って稼ぐ作戦。
いろいろ見て回った結果、「少し色が濃い目の布」であれば目立たないなと結論づけました。
ブランドのワッペンに対して左右対称の位置に穴が開いたので、「幼稚園児みたいな可愛いワッペンでもつけて終わりにしようか・・・」と一瞬思いましたが、ツレが泣いて嫌がるかもしれず、それは思いとどまりました。
ジャケットの表面生地はウールだったので、日本製の尾州ウールをチョイス。
ちょうど冬物セールで半額になっていました。
50×70cmくらいでも1500円する高級生地なので、半額は助かります。
手芸屋さんで接着のアイテムも購入してきて、アイロンで加工します。
適当に切り取ってサイズ合わせ。
袖の内部にタオルを詰め込んで丸みを出し、切り取ったウールを置いて、上からハンカチを当ててアイロンの「中」でプレスします。
羽毛を包んでいる素材は化繊なので、熱を与えすぎないように自分の指で確認しつつ作業しました。
見た目が少しでも馴染むようにハサミと歯ブラシを使って細工し、完成です。
補修部分(右上腕)は一段階ほど色が濃くなっていますが、陰影部分と同じくらいの色みになっているので、それほど目立たないかと・・・。
内部の生地は真っ白な化繊だったので、目立ちすぎてそのままで着用はありえず、補修しなければ処分するしかない状況でした。
虫食い穴って、ご本人が気付いてなかったとしても、他人の目からはとても目立つんですよね・・・。
着用していれば、補修布はいずれ取れるでしょう。
かまいません。
1年に数回しか着ませんので、取れるたびに新しい布で付け直せばいいだけの話です。
布はいくらでも残っています。
今回、修理にかかった費用(材料費)は1300円くらいでした。
「冬の高級服に穴が開いた~。」と心を痛めている方がいらっしゃいましたら、「自分でやっても延命はできるよ~」という話でした。
【追記:ツレに見せたところ、『わからないね~。この布がはげたら、今度はブランドワッペンとそっくり同じ形に切り取って、無地のワッペンみたくしようよ。』だそうです。それもかわいい・・・。穴が開いたメリットとして、ツレがほぼ毎日、着用するようになりました。売り飛ばされかねない危機感を感じたのかも。】
- 2017年12月1日
- ただいま制服を捜索中 ②
数日前のブログで、「レッスン着を制服化すべく、スーツを探している」といった趣旨の話を書きました。
2本目のパンツ、無事、サイズが合って形も合格し、お買い上げすることに。
1本目に取り寄せたパンツだけ返品しました。
そして新たな悩みが・・・。
「パンツの丈を3cm詰めるか、4cm詰めるか」です。
いつものことですが、服を購入すると、必ずなにかしら手を入れています。
コートであれば、「ウエストの飾りはいらないなあ。バッグがひっかかりそうだし、なにかにひっかけて転んだりしたらシャレにならない・・・。」と思い、余計な飾りやベルトを取り外したり。
シャツやカーディガンはボタンをつけ替えます。
バッグであれば装飾部分を自分好みに引き算し、シンプルなものに改造。
チャームなどの不要な付属品は、購入時にきっぱり処分。
パンツはすべて丈を直します。
足が短いので(←自虐)、詰めることが多いですが、まれに長くすることもあります。
だいたいは「そのままでも履ける程度=問題なし」ですが、いまの自分にぴったりでないと気になって・・・。
ということで、今回は自分の体型のほか、靴との相性&全体のシルエットも見て、アンクル丈の「-3cmか4cm」になるわけです。
「3も4も一緒でしょ?」という突っ込みはごもっともなのですが、直立した場合、3だと靴下が見えず、4だと靴下の色がチラ見する状態。
まあ、歩けば一緒(笑)。
すぐには解決しない・・・と思ったので、その日のレッスンが終った後、時間をかけて悩むことにしました。
ちょうどツレの帰宅が遅い日で、「夕ご飯はいらない。外で食べてくる。」と言われていた日でした。
レッスン日でメイク&ネイルの武装もしていたので(*いつもはかんぺきな非武装)、スーツチェックには好都合。
レッスン終了後、パンツを履いてすべての靴を持ち出し、順番に試してみます。
コンバースのハイカットもショートカットも履いてみます。
スーツ上下は昔からスニーカーで通勤し、現場で革靴に履き替えるタイプなので、スニーカーとの相性は大事です。
上着を着てみたり、上着なしでカジュアルなコーディネートにしてみたり。
インナーを白シャツにしたり、Vネックニットにしたり。
「我ながら、スーツの着崩しがうまいなあ・・・。男前だなあ~。」と変なところに感心しきり。
道を歩いてみたところで、私のパンツの丈なんて誰も見ていないことは知っていますが(笑)、「私」が見ているので仕方ない。
気がついたら、1時間が経過していました。
迷いに迷ったときは、最終的に「直感」が納得いく答えを与えてくれる・・・とわかっているので、ファーストインプレッションの4cmに決定し、教室の事務仕事に戻ってその日は終了。
裾上げは昨日やりました。
「何をやっても失敗するダメダメ日」だったので、本気で時間がかかりました(←前夜、ツレの遅い帰宅を待っていたので、おそらく睡眠不足のせいかと)。
手縫いで、かがってまつって、そして表から見た針目の陰影が気に入らずにやり直し・・・。
ダメな日はなにをやってもダメと分かっていますが、師走に裾上げなんてやっている時間がないし、さっさと完成させないと「12月の制服」にならないので、無理やり昨日のうちに完成させました。
フルタイムの仕事をやめてから、スーツのような高級服(*諭吉先生にお出ましいただく服)は一切買わなくなったので、私にとってスーツ購入は一大事です。
ちなみに「パンツの丈に悩む方」がけっこう多いことは知っていますよ?
このブログで、過去にバギーパンツの丈に悩む話を書いたことがあるのですが、私の想定外にアクセス数が多いので。
悩み始めると難しい問題ですよね。
正解がないから。
- 2017年8月31日
- 香水を手作りしてみた
今朝の松本市内、風が冷たいです。
北アルプスで冷たい雨が降っているのかもしれません。
季節が夏から秋へ、はっきりと移り変わった感じを受けます。
さて今日は香水の話にします。
私、ゆるゆるな生活をしていますので、「社会人としての生産性」はとても低いのですが、そんな私でも、多少は世の中のお役に立っているかも・・・。
このブログ、実は大人気の記事がいくつか存在しています。
長年、お付き合いいただいている方は「あ~、それ読んだわ~。」とご記憶かもしれません。
圧倒的人気なのは、新宿伊勢丹にて香水(サンタマリア ノベッラ)を嗅ぎ比べた話です。
読んでいなくて気になる方は「【人気記事】はこちら」のカテゴリーからお探しください。
この香水、対面販売であることが多いので、「買う意思もない方が、店員さんにお断りなく冷やかしで試す」といったことはできないシステムでした(*現状はわかりません)。
「店員さんに声をかけて、気になる香水を棚から出してもらってつけさせてもらう。種類は豊富。かつ、1瓶15000円前後。」なので、気になっている方であっても「声をかけて試してしまったら、なにか買わないとダメにならない?しかも、あんな多種類の中から、好きな香りを見つけられる?高いから、失敗したくない・・・。」みたいな感じで、お困りの方が多いと思われます。
私、運動神経はがっかりですが、その分、感覚神経は発達しているので鼻は良いんですよね~。
東京にでかけた際にちょっとずつ嗅ぎ比べをしていて、何回も通った分を一つの記事にまとめました。
アクセス件数からして、業として(反復&継続して)あの記事をご利用の方が相当数いらっしゃると思われたので、原稿はバックアップしてあります。
うっかり削除してしまうと悪いので・・・。
ちなみにその記事、「いまの私自身」にはまったく役に立っていません。
香水に興味をなくしてしまって、2年ほど何もつけていません。
アップし続けていても私が得るものは何もありませんが、無償&継続してヒト様のお役に立てることなんて人生であまりないと思われるので、まあ良しとしています(笑)。
今回、ひさしぶりに「香水を手作りしよう~。」と思い立ち、作業してみました。
精油はトップ・ミドル・ベースで組み立てて、合計9種類になりました。
フランキンセンスも入れました。
私、フランキンセンスはとくべつ好みではなく、切れたまま、買い足していませんでした。
香水を作ろうと思っていた際、たまたま閉店セールをしていた雑貨店で2mlが30%割引になっているのを発見したのです。
2mlでサイズ的にはちょうどよいし(*量が多いと使い切れない)、香水なら多少のフランキンセンスが入っていてもいいような気がして購入しました。
帰宅後、適当にレシピを作り、メモ書きしておきます。
ガラス小瓶に1滴ずつ足していきます。
精油は貴重なものですので、作業はいたって真剣。
1滴だって無駄にはしません。
レシピどおりの香水は、「草原、爽やかすぎ、軽すぎ~。ウサギさんがぴょんぴょん・・・。」になりました。
若すぎるし、春夏っぽい。
秋冬に向けてもっと重くしようと思い、とりあえず、フランキンセンスを1滴だけ足してみます。
そうしたところ、「あ~~~~~~~~~~。」となりました・・・。
精油を取り扱っている方でしたら、お分かりですよね。
慣れないボトルで→サラサラしている精油で→使い始めの場合、1滴なんて落ちないんですよ。
フランキンセンス、1回で3滴行きました・・・。
ジュニパーとレモングラスを足してバランスをとったのですが、限界があります。
フランキンセンスがどば~っと行ってしまった以上、レシピなんてあったものじゃありません。
結果、「生八橋の香り」になりました。
気が利いた人でしたら、古都とか京都とか、もっと違った方向でネーミングするのかもしれませんが、私には生八橋にしか思えない・・・。
「平安時代に貴族が着物に焚き染めていそうな香り・・・。なんで主婦の自家製がこんな香りに・・・。これ、現代の香りじゃないよ~。」
ということで、当分の間、「生八橋を食べすぎちゃった人」みたいな感じで過ごします。
次回、フランキンセンスは使わない。
- 2017年8月3日
- バッグのコバ仕上げをしてみた
最近、藍色を濃くしたような色の本革バッグ1個を購入しました。
メイド イン ○ャイナです。
本革バッグを購入するときは、数年がかりでモノを選んで費用を貯め、時間をかけて日本製を手にしているのですが、今回のバッグは使用の目的や頻度から考えると、それほど投資すべきものではありませんでした。
そのため日本製にこだわらず、サイズとお値段を優先して手ごろなものをネットで取り寄せました。
届いたものを見たら、コバ仕上げがされていませんでした。
ショルダー状態で使用すると革のクズがシャツに大量付着してしまい、このままでは使えたものではありません。
耐久性にも問題が。
作業の手抜きが資源も労働力も無駄にしている、かなり残念な例・・・。
「コバ仕上げって、やってあって当然。」だと思っていましたが、そうではなかったようです。
まさか○国には、手法というか概念自体が伝来していないのでしょうか。
大昔からシルクロードがある地でそんなハズは・・・。
「安物買いの銭失い」という言葉が頭をよぎりますが、私は諦めが悪いというか、銭を失うか生かすかは本人の気合次第。
自分でやらせていただきました(笑)。
洋服にゴミさえつかなければいいので、柔軟性をキープしたまま糊の効果があるものでコートできれば良いです。
あまり検討することなく、トコノールにしました。
1時間ほどかけてやってみたところ、指で擦りこむ方法が一番やりやすかったです。
薄くヌリヌリして、ちょっと塗り足りないと思った部分には重ね塗り。
自然乾燥させた後、全体をブラッシングして終了。
違いが分かるでしょうか。
下がコバ仕上げしたほうで、上がなんの処理もされていない切りっぱなしの状態です。
切れ端部分の厚みも変わってきますし、全体の印象としても、きゅっと締まった感じになります。
ショルダーバッグで塗る距離が長かったので、それなりに手間でしたが使える状態になりました。
洋服にクズがつかなくなり、問題はおおむね解決。
最近、物選びのポイントとしては、ひたすら機能性を重視するようになったので(←機能が満たされていれば美しさは自然と付いてくるから)、「形だけ」の製品に出会うと本当にがっかりします。
作った人の心が感じられない。
十分検討した買い物であっても、使い始めて「う~ん・・・」となることはありますので、そういった場合は改造してでも状態を引き上げます。
日本製はなんでもお高いですが、機能を備えていて作業も細かく、結果的にストレスフリーで長持ちすることを考えれば、お値段に納得することも多いですよね。
ちなみにこのバッグ、定価13000円くらいでしたが半額以下で購入。
クラッチ・ショルダー・ハンドバッグで使えるかなと思い、主に旅行用のポシェットとして買いました。
大きめのトートっぽいバッグが好きなのですが、年を重ねてみると、「バッグは小さければ小さいほどフォーマル感が出るし、そういうものも1個は必要・・・。」と気付いてしまい、買い足したわけです。
安かろうが高かろうが、生活費も資源も無駄にせず大切にしたいので、「手入れをすること」・「状態を引き上げること」がマイブームです。
- 2017年2月2日
- ジャムいろいろ
「真冬のりんごジャム」を塗ったトーストで朝食にしました。
昨日作ったばかりのジャムのことです。
古くなったシナノゴールド(黄色いりんご)に柑橘の果汁や皮、各種スパイスを入れたミックスジャム。
りんごはボケていますが、柑橘は旬なので、旬の香りでりんごの古さをカバーしている形です。
「マーマレードジャムが気になるけど、1瓶買っても食べきれないはず・・・」などと、手出しを躊躇されている方がいらっしゃいましたら、ベースをりんごジャムにして、そこに果汁と少量の皮を混ぜた手作り品がおすすめ。
これだったらマーマレード風というか、作って数日経てば、アールグレイのような上品な香りに変化して美味です。
朝食は朝日直撃の場所に座ってとりますので、青空がまぶしいこと・・・。
いろいろとジャムを手作りするには理由があります。
以前住んでいた長野市では、近所に美味しいパン屋さんが皆無だったのです。
通年、スーパーで食パンを買ってきて食べるので、パンがダメならば、ジャムとバターにはこだわりたかったわけです。
美味しいジャムを買うとなるとお高いので、「それだったら手作り・・・」という風になり、それが季節のイベントにもなりました。
長野の場合、新鮮な果物がお安く手に入るので、自分で作ったほうがずっと経済的。
私が作るのは「1瓶の材料費が300円未満のもの」と決めていますので、自然、単価が安くて果肉が大きいリンゴや桃になります。
いちごやブルーベリーは予算オーバーなので、最盛期に1回だけ、ぜいたく品として作ることもあります。
種類が増えてきた場合、蓋には原料と製造日の説明も書いたりします。
色で見分けはつきますが、品種とか産地までは記憶できないので・・・。
「スパイス入り 桃ジャム」とか「川中島シナゴ&いよかん」などと書いてあります。
ちなみに2016年のベストは、安曇野産の紅玉を砂糖とレモンだけで仕上げたプレーンなジャム。
農家さんが売り場に積んでいた紅玉を速攻でお買い上げし、寄り道せずに帰宅。
その日の午後にはジャムにしました。
いつの間にか瓶が空になっていて、「いつ誰が食べたんだ・・・」と疑問に思うほどに減りが早い。
料理人の方にはスルーしていただきたい意見ですが(笑)、材料さえ旬で美味しければ、いろいろと人間が手を下さないほうが食べものは美味しいのかもしれない・・・。
ちなみに長野市や松本市付近の直売所やお花屋さんについて情報をお求めの場合、レッスンの際にお尋ねいただければご説明できますので、遠慮なくご質問ください。
場所ごとの特徴など、いろいろとご案内できます。
- 2016年8月12日
- 虫除けスプレー ~松本バージョン~
連日、ツレが蚊に刺されてメソメソしているので虫除けを作りました。
松本の蚊は強敵です。
服の上からでも刺してきます。
オイルはヒバ、サンダルウッド、レモンユーカリ、レモングラス、ペパーミント、ラベンダー、パルマローザにしました。
レモンユーカリとペパーミントはいままでの2倍配合。
「攻め」のブレンドにしました。
肌に優しい~とか言ってられない。
レモンユーカリがちょうど切れてしまったので、買い足す予定です。
嫌いな香りですが松本では必要。
ちなみに「スプレーの効果、あるの?」というご質問へのお答えですが、使用時、ツレは刺されたことがありません。
偶然かもわかりませんが、お守りにはなります。
- 2016年8月5日
- 夏の手作りハンドクリーム
昨日食べた黒埼の茶豆が美味しかったので、夏祭りシーズンの到来を実感しました。
明日6日、松本市はお祭り(松本ぼんぼん)です。
6日17時~22時ほどまで、松本市中心部の全域で車が通行できないようです。
「お祭り覚悟で遊びに来る方」以外は、明日の松本は避けたほうが良さそうですよ。
さて、本日は主婦的な話。
主婦を長くやっていると、いつも手が荒れています。
冬の対策は確立しましたので、冬ケアは問題ないです。
夏は「夏が過ぎるのを待つだけ」でしたが、年を重ねるごとに治りが遅くなることには気付いていましたので、対策を考えることにしました。
まずはハンドソープを変えます。
殺菌成分入りのものを使っていました。
前々から私の肌には合っていないと感じていたのですが、ツレが「殺菌成分入りのヤツがいい。」と言うので、希望にあわせていて、ツレの肌には問題ないです。
今後、洗面台はツレ希望のもので、台所は私希望のものというふうに、別々のものを使うようにします。
ハンドクリームは塗ったところですぐに掃除や調理で手を洗うことになるので、家に長くいる生活の場合は、なんだかもったいない・・・。
当然のことながら、休むことのない手はどんどん荒れていきます。
これがダメなんだよな・・・と思い、「ハンドクリームを塗って、手を休める時間を取ること」、「簡単な調理だったら、ハンドクリームを落とさずに作業できるような、成分がわかる無添加のハンドクリームを塗ること」を目標にかかげてみました。
無添加ハンドクリームは食べても問題ないくらいのレベルにしたいと思い、自分で作ることにしました。
基材は蜜蝋とホホバオイルにします。
ケア成分が足りないので、なにか天然のエッセンシャルオイルで補うことにします。
迷いましたが、夏用のクリームなのでメインはパルマローザを選びます。
湿疹以外にぱっくりと割れている部分もあるので、成分をいろいろと検討して、香りが苦手なティーツリーとフランキンセンスもお薬的に足しました。
ラベンダーを足し、嫌な匂いを中和してもらいます(笑)。
配合の分量は記載省略。
1個目はクリームというよりも、ほぼ薬、「軟膏」のイメージにしました。
ということで、女子の手作り品にしては、しゃれっ気ゼロの黄色い軟膏完成。
塗ってみれば、傷にも浸みないし腫れもかゆみも赤みも引いて、初日の夜で普通の肌色に戻りました。
翌日には、ぱっくりと割れた傷も塞がっていました。
症状が落ち着いていることが重要なので、ブレンドは成功した模様。
自分用に作ったので当たり前といえば当たり前ですが、こんなに効果覿面なら、手荒れを我慢しないでさっさと作ればよかった・・・。
2個目のクリームを作る際はティーツリーとフランキンセンスを除外して成分を見直し、軟膏からクリームに移行します。
手作りの良さって、その日のコンディションや嗜好に合わせて材料を変更できて、必要な分だけその都度に作れる点ですね。
上記はあくまでも「いま現在の私向けブレンド」です。
人によっては基材のオイルは違うものを選ぶべきだったり、混ぜないほうがいいエッセンシャルオイルもあるはずですので、あくまでも私の覚書となります。
- 2016年6月30日
- 松本みすず細工の話
お買い物の帰り道、松本市内の観光地である中町を歩いていると、いかにも観光客っぽいおしゃれなおばさま達が「松本ってやっぱり竹。竹なんだわ~。」とお話されています。
話の向きからして、松本工芸の代表格は「竹製のカゴ」といった趣旨で断言されていたのです。
お話を返すようでなんですが、これ「イメージ先行」だと思うのですが・・・。
私の勝手な見立てだと、松本市内で販売されているメイドインジャパンのカゴ細工って、長野市の戸隠製が多い気がしているのです。
松本には「みすず細工」といって、すず竹を使った竹細工がありますが、2009年にラスト職人さんがお亡くなりになって以降、現時点では復興している真っ最中だと聞いています。
今の段階では、まだそれほど流通量は多くないのでは・・・。
「軽井沢=緑の避暑地」みたいなイメージが、松本にも固まりつつあるようですね。
「松本=工芸の地=竹細工?」。
そんな中、松本民芸館に散歩に行ってきました。
平日のお昼下がりは自然と館内貸切になることを知っているので(←お客さんが来ないから)、館内に置いてある民芸関連の雑誌を読みにでかけたのです。
館内は、編み戸のはまっていない窓がいたるところで全開になっていて、あの大らかさがとても良い(笑)。
博物館の分館なのですが、その気になれば猛禽類だって飛び込んでこられるほどに窓が大きく開いています。
窓の向こうではアジサイなどの緑が綺麗です。
展示されている器もよく見ると口の水平が取れておらず、なだらかにカーブしています。
きっちりしすぎていない許容が良いです。
館内を一周して受付まで戻ってきたところ、ふと、新しいカゴ細工が目に入りました。
受付の方にお尋ねしたところ、商品だとおっしゃる。
松本民芸館では、手ぬぐいや箸、豆皿などがごく少量ですが売られています。
目に入ったカゴ、真面目な作りではありますが、いろんな方向に「ちょっぴりのゆがみ」が入っていて、いい感じにゆるいです。
今の気分にぴったりだったので、「どうしようかな~、買おうかな~。」と思案します。
考え始めるのと同時に、お庭で通りすがりのカッコウが鳴き始めます。
大音量からして、私が立っていた壁の向こうにカッコウがいるようです。
「カッコウ、カッコウ(買ってしまえ。買ってしまえ。)」とひたすらあおっています。
ということで、カッコウが猛プッシュするので買って来ました。
松本市内で復興途中の「松本みすず細工」でした。
底がなんとも頼もしい。
「抜けたりするような不覚は取らん。」と言わんばかりの気合が入った作りです。
手にとってクンクンしてみると、軽くスモーキーで匂いも良い(←自宅に帰ってからクンクンしました)。
受付の方いわく、「作業所に直接サイズなどの要望を連絡すれば、できる限りで受注してくれるそうですよ。」だそうです。
やった~。
「こんなサイズ感の手提げバッグが欲しいです。」などとリクエストすれば、制作方法が復興済みのアイテムであれば受注してもらえるってことですね。
ということで、作業所の連絡先をゲットしました。
「湯かご」と名前がついていましたが、「ビールを入れたり、お花を生けたり、いろいろと使えます。作り手の方も(飾っておくだけでなくて)実際に使っていただきたいようですよ。」などと受付の方が教えてくれました。
まあ確かに、「ここが使いづらかった」とか、「ああして欲しい」とか、万が一「○○を入れて運んだら持ち手が抜けちゃった・・・」とか、いろいろと「実体験込みのご意見」をお客さんから寄せてもらえないと復興に役立ってこないかも。
数年前の話ですが、手遊びで焼きたてパンを乗せるカゴ1個を編んでみたことがあります。
私の場合、藤カゴですら大変でした。
図書館の本を借りてきて試行錯誤してみたのですが、指先が痛くなり、手間もかかりましたので、もう二度と作ることはないでしょう(笑)。
工程に関しては、2012年8月のブログにアップしてありますので、素人のカゴ作りに興味が有る方はチェックなさってみてください。
それ以来、「日本の職人が作るカゴは高くて当たり前~、作ってもらったほうがラク~。」と思っていました。
ということで、竹のカゴ1個をゲットしました。
今まで色々なギャラリーなどで竹細工を見ることがありましたが、「職人さんが少なくなってきているので、竹細工は希少価値があります」などと店主さんから薦められても、商品から感じる美しさと値札のお値段がどうにもつりあわない気がして、手を出したことはありませんでした。
結局のところ、綺麗でなければ欲しくならない。
私にとって、初の竹細工です。
- 2016年3月4日
- 渋好みの方は手作りがおすすめです
Used品のプレゼントですが、教室にあるのはゴブラン織りのバッグとカーキーの本革バッグのみとなりました。
それ以外はすでにご縁が繋がっていたようで、どの生徒さんも教室に入った瞬間、お気に入りの品が目に入ったご様子。
「かわいい~と思ってました。いただけるんですか~?こんなに綺麗なのに。」と皆さんおっしゃっていましたので、それぞれ一目ぼれ状態だったようです。
良かったよかった。
さて、ほぼ連日のように、生徒さんからプリザ関係のご注文やお問い合わせがあるので、今日もプリザネタ。
生徒さんにはプリザーブドフラワーをご自宅に備え付けておいて、プレゼントの品が必要になった際に手作りされるようにおすすめしています。
20~30代の方は、お友達の結婚であったり、お母様や友人の誕生日プレゼントとして手作りされる方が多いです。
ご自宅用でお求めの方もいらっしゃいます。
「せっかく手作りできるスキルがあるんだから、活かしましょうよ。」という趣旨でおすすめしています。
「市販のものは可愛すぎて・・・」という渋好みの方にも手作りは効果的。
渋いプリザのアレンジ例。
こちらは私が制作した(*というか、適当に詰めた)ものです。
バラは主役ではありません。
高遠城址で見た高遠桜をイメージしていますので、バラではなく、全体の景色が主役です。
箱庭みたいなものですね。
「高遠の桜?なにそれ?」という方はこちらの写真 ↓ でご確認ください。
昨年春の写真です。
プリザアレンジメントではなくて桜に興味がある方は(←皮肉屋)、昨年4月のブログをチェックしてみてください。記事はアップ済み。
わざわざ城下に前泊して、朝駆けで高遠城址に赴いたネタですので、手間と費用がかかっています。
ちなみに写真を見てから制作するのではありません。
風景は記憶していますので、印象だけで制作しています。
今回はアレンジメント完成後に、作品と似た雰囲気の写真を探して掲載しました。
上記のようなプリザアレンジメントは渋くて人目をまったく引かないので、きらびやかなお店では売っているはずもない。
とは言え、お好みに合う方は少数派であってもいらっしゃることでしょう。
以前ご紹介しましたが、このようなリース ↓ も渋好みの方にはおすすめ。
プリザのコケ(フィンランド産)だけで作ったリースです。
あえてコケ以外は使わないのがポイントです。
「渋いの大好き=欲しいものが市販されていない・・・」とお困りの方は、ぜひとも自分で作ってしまいましょう。
作業は簡単です。
簡単ですが、雰囲気を出すコツはありますので、それは教室のレッスンで修得されてください。
手作りを推奨すると、「材料は100均で買えますか?」と必ずと言ってもいいほどお尋ねされますが(笑)、私は100均の達人ではありませんので、品揃えは把握しておらずなんとも言えません。
実際にご自身の足で材料を探しにでかけ、許容できるクオリティーのものが見つかれば、もちろん100均でいいのだと思います。
それは個々のご判断。
「何回も通ってみてお気に入りのものが見つかれば、それでいいのではないでしょうか。ただ、満足いくものを1回で見つけようとするのは難しいかもしれません。」としか言えません。
出費を安くすませたいのなら、その分だけ「自分で方々を探し回る」「自分で作る」「自分でデザインや組み合わせを考える」などの労力は払わねばならない・・・というのは書くまでもなく。
教室に手作りできる資材は揃っていますので、上質なものを教材としてラクに安くお求めになりたい方はご相談ください。
- 2016年1月3日
- 寒さ対策として
あけましておめでとうございます。
新春、いかがお過ごしでしょう。
ただいま教室は年末年始休業中。
主婦のみなさま、もう少しで「お正月の食器洗いの苦行」から解放ですね。
1日何回食器を洗っても、洗い物の連続。
もういい加減、作業に飽きてきました。
正月休みですので、いつもはやらないことをやってみようと思い、朝から○HKの機関車トーマスを視聴。
いつのまにかCGになっている・・・。
子供向けの教訓番組だと思っていたものの、じっくり見てみればおもしろい。
1本視聴しただけですが、あれだけ事故頻発なのに、鉄道が走っているソドー島?の島民は寛容です。
シルクハットをかぶった責任者の方、左遷されないのも不思議です。
きっと帽子の中はツルツルになっているに違いない。
事故処理で会社がつぶれないことからして、経営資金の底が知れない。
「失敗を失敗とも思わない懐の深さ・転んでもタダでは起きない精神」でも教訓にしているのでしょうか?
さて、本日のブログは、最近、手作りしたもの。
タオルをちくちく縫いました。
防災頭巾風ですが、違います。
寝るときに頭にかぶるための物です。
厳冬期は、頭と顔が寒くて目が覚める。
就寝中は暖房をつけませんので、外気が-5度くらいになると朝方に寒くて目が覚めます。
ツレが在宅している日は「ツレが発する熱」で部屋が暖まって堪えられますが、出張とかで不在の日にはゆたんぽを入れても寒いです。
そんな日のために作りました。
蛇足ですが、ツレが会社を休んで在宅していた日、リビングで長いことつぼみだったユリが開花しました。
私は「就寝中の帽子」を作り、寒い日はかぶりますが、これは長野県民の姿を代表するものでは絶対ありませんので、誤解のないように。
私が自分の好みで作っただけです。
「暖房を入れて寝ている」という人もあれば、「二重サッシにしているから、窓さえ閉めていれば寒くない」という人だっているはずですし、「布団をかぶって寝ている」、中には「そもそも寒さを感じない」というツワモノもいるはずです。
「就寝中の帽子」って、カテゴリーとしては市販されていないと思うのです。
起きている間の話でしたら、稀に肩と頭を温める頭巾らしきものは売っていますが、私が見たものは2000円近くしました。
「これ、自分で作れるよなあ。」と思い、ふわふわのタオル1本を購入。
適当に縫っただけです。
試しにかぶって寝てみました。
顔にチクチクしないですし、静電気で髪がパチパチすることもないので調子がいいです。
目が覚めても、きちんとかぶったままの状態になっています。
こまめに洗濯しますので、乾くまでのために二枚目も作ってみました。
これで冬越えも安心。
今年は厳しい寒さの日が少なめですので、このアイテムがどこまで活躍するかは分かりません。
我が家周辺では、気温が氷点下~4度前後になると、歩いている人がいつもにも増して少なくなります。
みんな自家用車で移動です。
どれくらい車で混雑するのかと言えば、「100均の駐車場に誘導員さんが出るくらい」ですよ。
私は寒かろうが、暑かろうが、ひたすら周囲の山々を眺めつつ川中島を歩きますので、正直なところ「寒いのは分かるけど、少しは自力で歩こうよ?」とすら思います。
長野県民がご長寿だとか言いますが、あれは今現在70~80歳前後の方々に限った話だと個人的には思います。
いま20~60歳くらいの方は、車を使いすぎだと思う。
長野の場合、徒歩10分のスーパーへ買出しに行くときですら、車でおでかけする方がけっこういらっしゃいますよね?違いますか?
我が家周辺、歩いている人と言えば70歳前後の男性と学生さんばっかりです。
歩いてみれば、寒いながらも「快晴のスキー場」にいるような爽快さが味わえますので、足で歩けばいいのに・・・などと思う。