2017年8月11日
山本二三展にいってきた ~松本市美術館~

久しぶりですが、松本市美術館に行ってきました。

理由は「一時避難」です。

近所の保育園が工事を始め、音がうるさかったのです。

通知ナシだったので前日は対策を取ることができず、一日、騒音を我慢して過ごしました。

翌朝は8時台から工事が再開し、「いつまで騒音が続くか分からないんだし、今日も我慢したところで、一日がさらにもったいないことに・・・。」と思い、家を空けることにしたのです。

避難先を迷います。

「何時間でも気兼ねなく過ごせて、静かなところ」が良いと思い、松本市美術館にしました。

ということで、特に見たかった展覧会ではなかったものの、「山本二三展」へ・・・。

ご存知の方も多いと思われ、蛇足かもしれませんが、ジブリ作品などの背景画を担当されたり、美術監督をなさっている方です。

観覧料1000円です。

地方にしては設定高めですが、夏の観光シーズンですので仕方ない。

「美術鑑賞の日」と決めて長居すること前提なので、おにぎり・お茶・ストール・小説を持参します。

コインロッカーに荷物を預け、まずは山本二三展から。

90分ほど見て回りました。

山本さんが松本の風景を描いた最新作も展示されるということはチラシで知っていましたので、「この方が描くと、松本の空ですら、黄色みを帯びた水色になるんだろうな・・・」と想像していたら、やはりそんな感じでした(*松本の空は濃い青=真っ青であることが多い)。

ちなみに、「素材探しをやっている最中の山本さん」を松本市内の四柱神社付近でお見かけしたような気がしてなりません・・・。

「スーツ姿のおじさまが首からカメラを提げて、似ても似つかないお嬢さん(*おそらく、美術館職員か地理案内人)と連れ立っている」といった違和感満載の状態だったので(笑)、気のせいではなくて、本当に目撃したのかも。

今年の4月に松本市街地を歩き回り、最終的にモチーフを松本城に決めたらしく、そのときのVTRが流れていました。

ハガキは108円で購入可能です。

ちなみに松本城のあとに、「もののけ姫」の展示があります。

「あれ、まだあったの・・・。」といった印象を受けました。

想定外で時間が足りない方が多かったのか、もののけ姫のコーナーはガラガラでした。

「もののけ姫の仕事が終った後は、『しばらくの間、緑色の絵の具は使いたくない。』っていう気分になったんだろうなあ・・・」などと勝手に想像しつつ拝見。

緑、癒されますので、見たほうがいいです。

時間配分をお間違えなく。

全体としての印象は、「俺(私)、自分なりに仕事を頑張っているんだけど、なんだか報われないなあ・・・。評価が低いよなあ・・・。」と思っている方におすすめです。

あの作品群を目にしてしまうと、だいたいの方が「自分、ぜんぜん努力が足りていない・・・」と気付かされると思います。

日本のアニメが世界でも評判が良いらしいですが、おそらく「そこまでやるの?そこにこだわるの?」と突っ込みたくなる所まで「本気で実践してしまう点」において、他と一線を画しているのだと思います。

リアルの追求、コントラスト、足し算と引き算、光と影・・・。

見に行ってよかったです。

その後、美術館の中庭に出て、持参したおにぎりでランチします。

冷房で体が冷えてしまっていたので、自然の風が気持ちいい。

中庭は芝生になっていて涼しげな風が渡るので、このスポットはおすすめ。

90分ほど、そこでランチ&読書しました。

居眠りしてしまいそうなほどに気分が良かったのですが、お昼を過ぎて外気が温まってきたので、美術館内の図書室へ足を向けます。

こちら、「誰もいない・・・」ということばかりで立ち入りにくかった場所です。

今回はたっぷり時間があるので、入ってみました。

美術系の雑誌と本が置いてあって、奥には絵本もありました。

絵本はお子さんが読んでいたのではなく、英語を話していた外国人の方が熱心に読んでいました(日本語の勉強?)。

私は60分ほど読書して過ごしました。

モネのお宅(ジヴェルニー)について、ブラックな情報を仕入れたりしました。

近所の農民達が農地でスケッチしているモネに絡み続け、「金を払わなければ(描いている)木を切り倒す」などとたかっていたらしく、外出先で思うようにスケッチできなかったらしい。

結果、自宅の庭が充実したという・・・。

あの庭の美しさは、ある意味、あこぎな農民達のおかげ。

読書中、「まっ黄色のTシャツ+黒白の変則的な細かいチェック柄のスカート」の女性が入ってきて、「すわ、草間さんご本人か?!」と度肝を抜かれましたが、ご本人ではありませんでした。

「あのかぼちゃが人間に化けたらこうなる」といった風情でしたので、ファンであることは間違いない、絶対間違いない。

図書室に設置されていたかぼちゃの絵の前に立たれたので、全体をじっくり比較させていただきました。

黄色の色あいがぴったりすぎて、偶然の一致とは思えません。

仮に、このブログを草間さんファンの方が読んでいたとして、「今日からアナタは、あのかぼちゃになれますか?かぼちゃになって日常生活を送りますか?」とお尋ねしたら、「ファンだけど、それは実際問題として難しい・・・。」と答える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実践してこそ、ホンモノかと。

次に常設展へ。

浮世絵10点が見られる小さな展示室がおすすめ(←これは常設ではないですが・・・)。

点数は少ないものの、国芳、国貞、歌麿など、有名どころの浮世絵が拝見できます。

富嶽三十六景の凱風快晴(通称:赤富士)を一人でマジマジと眺めることができました。

赤富士に特別興味はなかったのですが、しっかり見ればいい絵ですね。

どの展覧会であっても赤富士の周囲は混雑しているので、今までちゃんと見たことがありませんでした。

ということで、美術館には4時間ちょっと滞在。

もっと長居することもできましたが、途中、食パンとバケットのストックがゼロになったことに気付いてしまい、パン屋さんへ行く必要を感じて切り上げました。

パンを買って帰宅したところ、あれだけ五月蠅かった工事がすっかり終っていて、重機もトラックも忽然と姿を消しています。

「だ~か~ら~、工事期間を通知しておいてくれれば、美術館に1000円捧げることもなかったんだってば!!!境界線が接しているお宅には仁義を通さないと~。世界の争いの種も結局はそこでしょ?」などと思ったものの(笑)、私、転んでもタダで起きないタイプなので、このようにブログのネタにしています。

8~9月に長野県を目指すつもりで情報収集中の方もいらっしゃるかもしれないので、このネタで、ちょっとはお役に立てるかも?

この連休にお越しの場合、美術館の駐車場には停められない可能性がありそうです。

木曜日に歩いてでかけたのですが、平日なのに「満車」となっていましたよ。

ちなみにこの美術館、「当日中に限り、再入場可能」です(←職員さんにお尋ねしました)。

ランチのために、一時的に外に出ることもできます。

Posted in 旅行記, 長野県