2017年12月5日
お六櫛の手入れをしてみた

とある日の朝、愛用している櫛(お六櫛)の目にゴミが詰まっていることに気付き、お掃除しようと思い立ちました。

目が細かい櫛ですので、手では取れません。

「ワイヤーなら取れるかな。」と思い、花教室で使っているワイヤーの26番を手にとりました。

びっくりしました。

26番でも入らない・・・。

「え?28なの?」と思って入れてみたら、28番は入りました。

ちなみにワイヤーの太さは28番が約0.37mm。

26番が約0.45mmです。

その後、しっかり作業してみて気付いたのですが、26番の場合、根元には入りませんが、中間~先端には入りました(*26番だと、櫛にストレスはかかっているはず・・・)。

根元まで入るのは28番です。

「28番で根元の汚れをかき出す→26番で先っぽ部分からかき出す→歯ブラシで全体的なホコリをはらう」でお手入れ完了。

お六櫛の説明をしていませんが、ちょっと面倒なのでカンタンに(笑)。

長野県内の伝統工芸品で、職人さんが手作業で歯を引いているミネバリの櫛です。

詰まってる感のある木なので、手に持つと重さをけっこう感じます。

購入時、1年に1回ペースでつばき油でお手入れするように・・・とアドバイスされたのですが、私、つばき油は持っていないので、あんず油で代用しました。

大丈夫でした。

具体的なやり方としては、「寝る前にあんず油を櫛にべったりと塗って、ラップで包んで就寝。目が覚めたら、櫛に残っている油をふき取って完成。(*油を使ったお手入れは1年に1回)」なのですが、翌朝、完全に櫛が油を吸収しきっていて、拭き取る必要はありませんでした。

このお手入れを一回やってみたところ、櫛がつやつやして、いい感じにエイジングしました。

ちなみに私、ブラシは持っていません。

お六櫛1本のみです。

今回、デイリーなお手入れをしてみて実感したのですが、0.4mm程度の幅を均等に引き続けるというのは、ワザもすごいですが、集中力がすごい。

1本1本、汚れをかき出すのはけっこう根気が要りました。

ニッポンの職人さんは本当にすごいですね。

以前、お六櫛の職人さんとお話させていただく機会がありました。

現在、お六櫛を作れるのは4~5人しかいらっしゃらないそうです。

前傾姿勢&ず~っと同じ姿勢で作業するため、職業病は腰が曲がることだとか・・・。

「鏡見て、自分の姿がいやになっちゃう・・・。」とおっしゃっていました。

私は比較的「男脳」なので(笑)、「職人さんがあまりおしゃべりを好まれないこと=口が重いこと」は想定内で話しかけました。

「尊敬してますオーラ」をそこはかとなく出しつつ、本当に教えてもらいたいことだけをお尋ねする感じでしたが、腰が曲がっちゃうとか、膝が痛いとかいった話は職人さんのほうから披露してくれたお話です。

実演の際、「おしゃべり好きなおばさま達」に囲まれたりしたら、さぞ、苦痛なんだろうな・・・と勝手に想像しました(笑)。

ちなみに、櫛は目が細かいほど良いというわけでなくて(←目が細かく深いほどに技術も集中も必要とするので、高価にはなります)、選び方は使う人の髪質次第です。

パーマやくせっ毛の方は荒い目のほうが使いやすいそうですよ。