2018年10月10日
お湯に流そうじゃないか

連休中に長野県内の某日帰り温泉にでかけました。

お湯が良いし、施設が綺麗なので、お気に入りスポットです。

ぬるめの露天風呂で空を眺めつつぼ~っと過ごしていると、真後ろから「ここから入っちゃいけないのね。深いからかしら?」と声がかかります。

私の周囲に人はいません。

露天風呂の角にお一人いらっしゃいましたが、距離が離れすぎていますので、「私に声をかけたんだな。」と分かりました。

いままさに浴槽に浸かろうとしている方なので、振り返っては失礼だろうと思い、首だけちょっと動かして一言だけお返事しました。

そのまま空を眺め続けます。

お湯の揺れ具合からして、その女性、どうやら「私のすぐそば」に入ってきたようです。

広い露天風呂なので、わざわざ私の横にいる必要はありません。

角に一人、角に私の合計2人しかいませんので、パーソナルスペースを広く保とうと思えば、いくらでもあけられる状況。

「この方、人としゃべるために温泉に来たんだな。」と直感します。

そして、「毒を撒き散らすタイプだな。」とも直感します。

私、「他人を害する程度の毒」を内包している人間はわかるタイプです。

「振り返ってもいないのに、どうしてそんなことが分かるの?」と不思議かもしれませんが、防衛本能と言いますか、そばに寄られただけでだいたいわかります(笑)。

私も含め誰しも小さな毒は持ち合わせているものの、それが「周囲の雰囲気を汚染させるほどの毒」であったり、「実害がある毒」は困りもの・・・。

ちなみに私、公共の風呂場で見ず知らずの方とおしゃべりを楽しめるほどに社交的ではありませんので、正直なところ、お相手したくありません(笑)。

毒を持っていることが直感で分かったので、なおさらです。

ここで思案します。

「今日の施設は人もまばらで、お湯も天気も最高だ。→人間、知らず知らずのうちに誰かのお世話になっていて、今日のこの快適も見ず知らずの人からの恩恵のたまものだ。→この毒を持つ人のお相手をしてあげれば、多少なりとも『今日の毒』が減って、嫌な気分に陥る人が減るかもしれない。→この世の中はお互い様。ときには誰かの役に立つべし。→これも修行。」

とここまで考えて、「1分30秒だけ、お相手しよう。それ以上は耐えられない。」と決心します。

私、毒を撒き散らす人間が本気で苦手なのです。

翌日に相性の良い神社仏閣に足を伸ばしたくなる程度には毒に当てられるタイプなので(笑)、これは決死の覚悟なのです。

そうこうしているうちに、やはり、この女性は声をかけてきました。

目があった瞬間、その女性のまぶたが黄緑色で(*黄緑色のアイカラー)、髪も濡れていなかったので、直感はやはりハズレないなあ・・・と(笑)。

公共のお風呂に全身を洗わずに浸かるような方に、まともな人がいるとは思えない。

この方いわく、「この温泉施設の食堂が本気でまずくて、蕎麦は食べられたものじゃない。私が粉を買ってきて打ったほうがまだマシ。うどんを食べていたお客さんに「美味しいですか?」と声をかけたら、美味しくないと言っていた。ここの食堂は人を損させて害があるから閉店したほうがよい。」という内容を一方的に畳み掛けるものでした。

無駄にエキサイトさせないために、私は微笑をたやすことなく、「そうですか~。」と小声で相槌を打っていただけです。

途中、自分の直感を重ねて試すために、「今日は空いていて良い日ですね~。」とポジティブ方向に話を振ってみたのですが、完全スルーされて(笑)、食堂の悪口で返されました。

人の話は一切聞かず、垂れ流し目的であることが確認できました。

この方が熱弁をふるっている間、露天風呂の角に陣取っていたほかのお客さん1名は出て行ったので、やはり「毒を発散させる人」は嫌われて避けられる(笑)。

「だからこそ、この方はおしゃべりするために入浴施設に来て、見ず知らずの人に声をかけるのだろう。話を聞いてくれる人が周囲にいないから。」とその行動というか、因果応報に納得。

長~い1センテンスが終って「1分30秒経過。」と思ったので、「では、お先に失礼します。」と声をかけ、湯船を出ることにしました。

私の後姿にまだなにか言い続けていましたが、そこはスルー。

毒は源泉かけ流しの温泉が流してくれたので、神社仏閣には行かずに終らせました。

自然の浄化力って素晴らしい(笑)。

ということで、権力もお金もない私ができる「ボランティア活動?の一幕」でした。

日帰り入浴施設ってディープですよね。

知り合いの女性が2名以上集まれば、愚痴のオンパレードになります。

女性1 「お医者さんから(自分の母親が)あと9年は生きられるって言われたよ。それじゃあ100(歳)まで生きるってことじゃない!私のほうが先に行っちまうよ。」

女性2 「お母さんの遺伝子があるから、そこは大丈夫じゃない?」

などと、道端ではとうてい語れないことを赤裸々に語り合っています。

お風呂場は声が響くので、イヤでも耳に入るわけです。

声が高いことからして、おそらくですが「知り合いではない誰か=もう二度と会わない誰か」に自分が置かれている状況を耳にして欲しいのだと思います。

町や村レベルの日帰り入浴施設だと、誰が入ってきたのか?を端目で確認する気配を感じることがあるのですが、世界が狭い分、「仲良しではない知り合いが入ってきて、失言を聞かれてしまう状況」に警戒しているのかも・・・。

田舎への移住を検討されている方は、「移住の第一候補エリアの温泉施設(*料金が一番安価なところ)」に行ってみれば、自然とそのエリアの空気感というか、情報収集ができるかもしれませんよ?

この世の中、上記の「女性2」のように、当意即妙なご婦人は一般家庭にたくさん潜在しています。

小説家の方であれば、小説が何本か書けると思う。

Posted in 雑記