2019年5月10日
木のスプーンを磨いてみた

5月13~15日、花教室は臨時休業です。

16日(木)にメール返信等の事務は行いますが、レッスンはありません。

期間中にいただいたお問い合わせ・お申込みへの返信は、16日以降になります。

「本日18時まで」のご連絡には、本日中に返信させていただきます(*定休日:土日祝)。

さて、今日はカトラリーの話。

頂き物の木の匙がありました。

とある工房の作品で、職人さんの手作り品。

ノミで削った跡が残っている匙で、ゆる~い風情がほっこり。

最初に亜麻仁油でお手入れし、その後、使ってみました。

う~ん、匙の端っこがザラザラして唇に刺激が・・・。

よく見れば、オイルで手入れしたにも関わらず、まだ毛羽立っています。

見た目は好きな雰囲気ですが、使い心地があまり・・・。

持ち手の部分も、山桜の筋がきつく指に当たるなあ・・・。

「やすりがけ」と「オイルの入れ込み」がすこし足りていないのかも。

道具箱から紙やすりを取り出してきて、自分で磨くことにしました。

途中、唇や指の先で感触を確かめつつ、ひたすらスリスリ・・・。

ノミの跡が消えてしまったらNGですので、その辺は気をつけます。

全体としての形状は変えずに、肌触りをマイルドにしたいだけ。

その後、亜麻仁油のお手入れを2回追加して、ようやく「私が好きな状態」になりました。

このほか、自分で購入した木の匙1本を持っています。

松本市で買い求めました。

こちらのほうは、最初から使い心地に難を感じたことはありません。

どうやら仕上げの工法というか、手順に違いがあるように思えます。

それくらい使用感が違います。

「細心の気配りや作業の結果であって、このなめらかさは当たり前じゃなかったんだな・・・」と知りました。

この経験を通して思ったのです。

モノを作るときに、「どこまで磨くか?」とか、「どこまでそぎ落とすか?」という判断って難しいなと・・・。

研ぎ澄ませばモノが緊張して、使い手も緊張してしまいますし、自然からも遠ざかります。

だからと言って途中で手を緩めれば、使い勝手が悪かったり、場合によっては使う人が怪我をしたり、機能が足りないこともありえます。

「どこまで行くか。どこで手を止めるか。」という判断が本当に難しいなと思います。

究極、その難しさって、同じアイテムを自分で作ってみないと気付けない。

同じく頂き物のガラスコップがあるのですが、そのコップのユルさに癒されます。

黒い不純物がところどころで混じっていますし、形もゆがんでいます。

正直なところ、「作家モノとして一世を風靡する作風」にはなさそう。

底も多少は凸凹があって、水を注ぐと「計算していないであろう水の陰影、ニュアンス」が底に現れます(笑)。

その「不十分な感じ」・「肩の力が入っていない感じ」が一息つきたいときには良いのです。

頑張れば、他の人にでも作れそうなイージーな雰囲気もあったりして・・・。

「これこそ民藝なのかも・・・。このコップだったら、日本民藝館に入ってもおかしくないとか?松本民藝館には違うけど。」と思うくらいです。

そういえば、日本民藝館と松本民藝館から受けた「印象の違い」についてブログに書くと予告しつつ、書いていませんね。

まあ、そのうちに・・・。