2019年10月14日
24時間が長かった・・・

台風19号が襲来した10月12日の話です。

住んでいるエリアは千曲川の支流で、越水や浸水は免れましたが、自主的に避難していました。

その経緯です。

 

① 9:30

立ちくらみがして車酔いみたいな状態になったので、「この台風、気持ち悪い台風だな~」と思っていました。

前日のうちに、非常持ち出し袋は家族分を用意済みなので、このときは静観です。

念のため、おにぎりとサンドイッチを作ります。

 

② 12:00

12時少し前から昼ごはんを食べ始めました。

食卓からベランダを眺めていたところ、12時の時報と同時に雨風が強くなったことに気付きました。

ギアが数段階、一気に上がった感じです。

「荒天が今日の夜12時まで続くとした場合、このギアの上がり方で12時間も雨が続くの???」と不安になります。

長野市の地図や雨の降り方をチェックしたところ、千曲川の支流(上流方向)にある信濃町で大量に雨が降っていることに気付きました。

その雨はいずれ、我が家付近の川に落ち込み、やがて千曲川に合流します。

県庁横の雨量計の数字を確認したりして、「夜の12時まで千曲川はおそらくもたない・・・。無理っぽい。千曲川がオーバーフローしたら、上流側とは言え、支流の川はどうなるんだろう?それに加えて、上流のダムで夜中に放流したら???」とますます不安に。

長野市で比較的安全な場所は善光寺周辺と長野駅周辺だろうと勝手に想像し、「気持ち悪いくらいに大きい台風だから、地震を誘発するかもしれない。となると、断層がある善光寺付近はNGだし、長野駅前の新しいホテル一択!」という結論に達します。

 

③ 12:30

立体駐車場のあるホテルに空室(ふたりで1万円未満)を見つけ、ツレに「長野駅前のホテルに行こう。」と話をすると、「行かないよ~。行きたいなら、一人で行って。俺はここにいる。」とつっぱねられます。

ツレは「自分が失敗したこと」から学ぶタイプです。

他人のアドバイスは基本的スルーなので、「これは説得ムリだな。」と一度は諦めますが・・・。

 

④ 13:30

「自分の考え方が過剰反応なのかな?気のせいなのかな?」と思って、いろいろ再検討。

検討しなおしても、「千曲川がやばい。」という直感に変わりありません。

河川の数字をチェックし直しますが、HPがつながりにくくなってきました。

「正確な数字が取れるのは平和なときだけ・・・。これ、時間が経つにつれて、人間では予測できなくなるケースかも?」と気付きます。

雨脚が強くなり始めていますが、今ならまだ安全に橋を渡って、長野駅方向に逃げることができます。

ふたたびツレに「長野駅前のホテルに行こう。」と持ちかけます。

「しつこい!俺は長生きしたいとは思っていない。ここで(私が作りおきしておいた)おでんを食べる!」と意味不明に怒られます(笑)。

ツレを置いていくのもナンなので、いざというときは仕方ないから一緒に死のうと思い(笑)、避難を諦めます。

 

⑤ 14:00

「死ぬ前にシャワーを浴びておこう。死体を片付けてくれる人への礼儀ってものだ。」という気になってシャワーします。

 

⑥ 14:30

私を静かに怒らせたことに気付いたツレ、「ホテル、予約して。」と言い出します。

イライラしながら急いで髪を乾かし、戸締りして、水の逆流を防ぐ手配をします。

避難持ち出し袋は作ってありましたが、シャワーを浴びてしまったことなどにより、このあと家を出るまでに30分くらいかかりました。

ベランダの植木鉢や物干し竿は前日のうちに取り込み済み。

作っておいたおにぎりとサンドイッチ、ありったけの現金、携帯と充電器を袋に突っ込み、コンビニにも立ち寄って、夕飯を買い込みます。

雨風は強いですが困らない程度で、橋も普通に渡れました。

 

⑦ 15:30

ホテルに到着し、チェックインしている最中、周囲で一斉に携帯が鳴ります。

長野市に特別警報(レベル5)が出ました。

ホテルの方とやりとりしている真っ最中でしたが、「うるさいので止めますね。」と断って、自分の携帯の音をストップさせます。

 

⑧ 21時過ぎ・・・

ホテルのベッドの上で千曲川の決壊などを知ります。

我が家周辺に避難勧告が出たのも21時過ぎでした。

私たちが避難したかった「橋を渡った方向の避難所」は、そもそもエリア違い?なのか、開設されなかったようです。

テレビのニュースで川の決壊などが次々に報道される中、ツレがベッドの上で「カフェラテ飲みたい。新鮮なリンゴが食べたい。」と言い出し、困りました。

 

ということで、これが12日の時系列です。

人生初の避難でした。

この日、長野市の雨量は、これまでの観測史上で1位だったらしい。

長野市では過去に経験したことがない雨ということで、想定も予想もなにもない・・・。

そもそも自主避難したのには理由があります。

我が家から最寄の避難所(橋を渡らない方向)は土地が低くて、どう考えても危ない場所。

立地からして避難するにふさわしくありませんし、周囲には3階建て以上の公共の建物や商業施設もありません。

この点は、行政の対策に改善の余地があるかと思われ、避難所の適正についても治水とセットで検討してはいかがでしょう・・・。

橋を渡って長野駅方向に逃げることは前から決めてありました。

「どうしてお昼の12時時点で、千曲川の危険を察知できたのか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

昨年、周囲の川について自分なりに研究していたので、これはキャパを超えてくるだろうなと・・・(*2018年7月11日付けのブログをご参照ください)。

温暖化対策で車を使わない生活をしてるので、毎日、町を歩き、地理や川を眺めていて、実際の器を目で知っていますし。

私は敏感なタチで、台風のパワーに当てられていまも頭が痛いです。

ツレは身体的にも気持ち的にも骨太なので、私の横でグ~グ~言って昼寝しています。

ホテルでは野球やラグビー観戦を楽しみつつ、その後はグ~グ~眠っていました(注:このとき自身も両親も避難中)。

「ツレを動かすこと」が私にとってはとても大仕事・・・。

疲れたので、ちょっと休みます。

 

Posted in 旅行記, 長野県