2019年11月6日
介護日記 ① ~用意すべきもの~

在宅介護から帰宅しましたが、2週間も自宅を空けていたので、ホコリや汚れが気にかかります。

季節の変わり目であったこともあり、コタツを出したり、布団のしつらえを変えたり、ベランダのシーズンオフ植物を撤収したり、ついつい家事を・・・。

その結果、昨日は午前11時に眠くなり始めたものの、ツレの帰宅まで夕ご飯も食べずに起きていることにしたのですが、20時帰宅のはずが、いつまで経っても帰宅しない。

「もう待てない。このパターンだと21時にも帰宅しない。」と思ってパジャマに着替えたところ、鏡の中の自分は顔面蒼白で目が落ち込んでいます(笑)。

もう、人を待ったり、人に合わせたりしている場合ではなさそう。

今日はできるだけ外出せず、洗濯以外の家事はそこそこで寝て過ごすことにしました。

さて、介護日記を書き始めるに当たり、前提となる事情を書いておきます。

*加齢や生活習慣によって骨が弱くなり、母が自然骨折しました。転倒したわけではありません。

*自然骨折なので、動けなくなった時点で加療期間は不明です。

*折れた部位からして、寝て、骨が固まるのを待つしか治療方法?養生方法?がなかったので、入院はできませんでした。

*寝たきり状態で、寝返りもうつことができず、天井を眺めるだけの状態に。自炊はできませんし、トイレも行けません。

さて、ある日突然、親御さんや親戚から電話があり、「動けなくなったので、面倒を見に来てもらいたい。」とお願いされた場合、何を用意すべきでしょうか?

仮に、出発日は「明日」とします。

回復がいつになるかは分からないので、「いつまで滞在すべきか」も不明です。

私が考える「用意すべきもの」を列記します。

*自分の着替え(2泊分程度)・・・在宅介護に入ると、毎日洗濯する必要が生じるので、着替えはさほど必要ありません。

*自分に持病がある場合、薬すべて・・・持病すべてが確実に悪化しますが、医者に通院しているヒマはありません。

*キズにしみないハンドクリーム・・・人生史上、もっとも手荒れがひどくなって壊滅状態になります。作業すると流血するレベルに。

*免許証・保険証・印鑑・・・手続きを代行することが多くなるので、手元にあったほうが安心です。

*suica・・・実家付近を走るバスに乗ることが増えます。いちいち小銭で払うのは面倒なので。

*脱ぎ履きしやすい靴・・・紐靴だと、本気で面倒です。介護関係の買出しや、親のリクエストによる買い物が激増するので、外出の回数も増えます。介助している際、紐を結んでいる時間も惜しい。

*伸びるタイプのレギンス・・・在宅介護の期間中、毎日、常時でスクワットしているようなものです。ワイドパンツは裾を踏みかねないので、双方にとって危険です。色はグレーがおすすめ。着たきりになって自分の衣料の手入れをしている暇はないので、汚れが目立たないものがベスト。

*手帳とペン・・・介護申請をすると、各方面(介護調査センター、介護施設、地域の包括支援センター等)から訪問予約の連絡が一斉に入ってきます。予約必須の通院も増えます。ダブルブッキングの可能性が高いし、どこにいても緊急の電話が来るので、普段、手帳を利用していない方も必要になります。

*携帯電話と充電器・・・これがないと、なにもできません。

*現金3万円ほど・・・通院と調剤を代行したりしますし、タクシーも利用するようになるので、最低でも3万円は必要だと思います。母の各種持病のための通院も代行したので、2週間で4回ほど病院にでかけた記憶です。薬剤師さんにも顔を覚えられました。

*連続10日間を確保するための休暇・・・「10日も休めない。首になる。」という方は、最大限に休暇を取得して、速攻で親戚に引継ぎできる人を探したほうがよいと思います。「もうムリ。自分が死にそう。」と言って話を振ったところで、1週間後には本当に死にそうになっているので(笑)、嘘でも誇張でもありません。

*音楽を聴ける道具・・・痛みによって、夜中にうなったり、いびきがひどくなるので、耳栓替わりになるものを用意しておかないと、同室で介護する場合は一睡もできません。

*みずからの筋肉・・・筋肉だけが裏切りません。あなたの体を守ってくれます。

ということで、私が気付いた必要なものリストはこんな感じです。

中でも一番お困りなのは、「休暇」ですよね?

「明日から来て」と言われても、「え~~~~~~~。」という方が多いのではないでしょうか。

私の場合、10月中旬から花教室を臨時休業していましたが、それは「母の骨折が判明する前日」に判断したことなので、実はまったくの偶然なのです。

10月は千曲川の氾濫も予測して特別警報が出る前に速攻避難しましたし、教室の臨時休業も前日のうちに手配したりと、勘が強くなりすぎて、ほとんど神がかっていたような・・・(笑)。

これは個人的な意見ですけれど、在宅介護は「最初期の10日間」がいちばんツライです。

症状が最悪なときは本人が痛がるので介助に気も使いますし、力も使います。

ノウハウも格別の筋力も道具もないのに、自分より重い人間を移動させるわけですから。

状態が悪いのでお粥を煮たり、食べ物にとろみをつけたり、栄養バランスを整えたり、3食の食事も手を抜けません。

まだ日常生活を諦めきれていない段階なので、オムツを当てていてもトイレに立ちたがりますし、うまく介護するためのシステムが家の中にできあがっていないので、粗相などのトラブルも続出。

それに従って介護する側も疲労がたまり、忙しすぎることもあって不眠っぽくなってきます。

疲れていても、介護申請にかかる煩瑣な事務手続きや面談を並行して行わないといけません。

どんなに忙しくてもこれをやらないと、自分の日常生活がいつまでも取り戻せず、共倒れになるからです。

目先の損得勘定が先に立つ方であれば、最初期の介護は避けたほうが無難かと・・・(笑)。

母の場合も、介護が始まって2週間目には横を向けるようになっていましたし、トイレに行く際に自分で体を起こすことまではできるようになっていました。

これは介護施設で目にした光景なので、「あ~、このレベルまで行けば、そんなに苦労はないよな。車椅子があって、それを動かせる動線さえ作れれば、もう移動はラクだし。『この前の段階』でプロのお世話になりたかったな・・・。」などと思ってしまいました。

ただ、最初期の在宅介護を経験した方は徳?のようなものが積めると思うので、長い目で見れば、決して損ではないと思います。

成人ひとりの命を繋ぐということは、自分の命を等価交換というか(笑)、そこはかとなく削りかねない行為なので、あえてそこに突っ込めとは言いませんけれど・・・。

自分で経験していれば、「年をとって困ったら、娘や嫁の世話になろう。」とか「自宅で死にたい。最期まで自宅から離れたくない。」などと、自分だけに甘い愚かなことは思いつかないはずです。

経験した人だけが若いうちから準備して、「始末のいい人間」として天寿を全うできるかと・・・。

私は「自分の死体を自分で片付ける方法」を熱心に模索するタイプなので(笑)、これら経験は天からのレッスンだった、とすら思っています。

次は介護申請の流れについて。

おそらくですが、我が家の手続きは「現状の日本で実現しうる最速」というか、ほとんどミラクル?です。

Posted in 雑記