2020年1月30日
東京へゆく ~ハマスホイ展~

ということで、東京都美術館にでかけ、ハマスホイ展を見てきました。

ライラの風景を見に行きたかったからです。

前回、ハマスホイ展が日本で開催されたおりに気に入ってポストカードを買い、10年くらい、額に入れて自宅に飾り続けている絵です。

いまも飾ってあります。

我が家、一年の半分がまともに日が射さずに薄暗いため、冬はそこらじゅうをキラキラさせています。

「展覧会が混雑していた場合、これ1枚さえ見られればそれでいいや~」と思っていました。

前売り券は買いませんでした。

スマホを持っていない人間は前売り券の発行に手数料がかかり、当日券のほうが安かったからです。

基本的に前売り券を買うタイプです。

ですので、東京都美術館で当日券を買う方法というか、システムを知りませんでした。

美術館によっては場外にチケット売り場があって、「開館時間になってチケットを購入後、こちらの入場列の最後尾に並んでください。」と言われる場合もありますよね?

そんなことをしていると、開館前にチケット売り場に並んだとしても、時間の無駄になってしまう。

事前に上野駅構内に入場して当日券を8:30に買うこともできましたが、私が来訪した当日は朝方は雪で、時間が遅くなればなるほど荒天になると予報されていました。

お客さんは少ないと予想し、開館時間ぴったり9:30に美術館へ向かったところ・・・。

都美は館内にチケット売り場が存在するのですね。

入館後は列をキープする必要もなく、好き勝手にさせてもらえますし。

ですので、チケット購入後に列に並びなおす必要はまったくなくて、前売り券を持っていない点はまったく問題ありませんでした。

朝から雨が降っていた日でコートやバッグが濡れていたので、ロッカー前でしっかり拭き、荷物と折り畳み傘をロッカーに収めて、のんびりと会場へ向かいます。

ハマスホイ展はすべてがハマスホイの絵で構成されているわけではなく、北欧の絵を最初の2会場分くらいは見せて、残り2会場でハマスホイとなります。

最初の2会場、足を止めることなくさらっと見ました。

ハマスホイをじっくり見たかったので、時間配分の都合上。

ただし、「お?」と思える気になった絵が2~3枚あって、それだけは足を止めました。

あとでわかったことですが、それはハマスホイ本人が所有していた絵でした。

ですので、お忙しい方は「最初の2会場はさらっと」で問題ないと思います。

所有していた絵については書きませんけれど、ハマスホイファン?というか、画家とチューニングが合う方であれば直感でわかるはずなので。

今回、ハマスホイの絵では「ライラの風景」以外に気になった絵が二つあって、これとコレ。

森の絵、近くで見るとどうってことない・・・(笑)。

離れてみると森の奥行きが感じられる不思議な構造。

「若いブナの森」というタイトルです。

つまらない絵が(←失礼な)、距離をとることで化ける感じがして「どうなってるの、コレ?」といった感じ。

右手の家の絵は「農場の家屋」。

空が微妙に青いのです。

青みがかった薄いグレー。

これは肉眼で見ないとわかりません。

ポストカードや写真では、私が撮影したように背景を完全に白にするとか、「言われてみれば、そうか・・・」といった程度かと。

寒冷地に住んでいると、世界が全体的にうっすら青いことがあるのです。

こんな感じに。

白いはずのものが青く見えることがあります。

ときに北欧チックな長野なので、絵の青さに共感できました。

今回、「遠くから見たほうが美しく見える絵」と、「近くから見ないと、美しさがわからない絵」の両方が同じ会場にあったので、何度も戻ってきて拝見しました。

ハマスホイというと室内画が有名ですが、風景画を見ると、「あの景色の向こう側に行ってみたい・・・」と思います。

風景をただ眺めるのではなく、風景の中に人を置いてくれると言いますか。

ただし、美術界の方は「水平すぎるし、シャットダウンされるようで画中に入り込めない」と評される方もいるらしく、個人的な相性?というか、親和性?でしょうか。

私はネコ道のような隙間をぬって入れますが・・・。

惜しむらくは、その風景画コーナーにソファーが置いてなかったことです(笑)。

過去ブログでは、「ライラの風景を展示するなら、そこから少し離れた場所にソファーを置いてほしい」と書いたことがあります。

あのコーナーに必要ですよ、ソファー。

何度でも言います。

実際、会場出口前のソファーに人がたまっているじゃありませんか。

あれは風景画の前にソファーがないことが一因で、「お客さんが後ろ髪ひかれまくって、最終会場を出るに出られない状態」だと言い切ります!

ハマスホイって、こだわって粘着するところとあっさりしたところが1枚に詰め込んであって、「効率が良いというか、エコというべきか・・・。」などと勝手に感じます。

それが異次元っぽさというか、浮遊感を生み出す一因?

そのほか気づいたことと言えば、私が好ましいと思った絵はスウェーデン国立美術館・デンマーク国立美術館・デーヴィスコレクションの所蔵になっているという点。

この3館で事足りる。

会期は3月26日まで。

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